2011年10月28日金曜日

ぺらぺら石のピアス




丸みがあって、とても薄い。

逗子の海岸で見つけた小石が、このピアスのモチーフです。


かどが取れ、ヤスリで磨かれたように薄くなったその小石は
波に揉まれたとてつもなく長い時間を想像させます。

一目で気に入り、夢中で拾い集め
その日は泳がず、重たくなったポケットをジャラジャラさせて帰宅。




写真上は18ctゴールド。下はシルバー。
光沢を抑えたマットな仕上げは、どれも静かで柔らかい印象です。

本物の小石のように、ひとつずつ形を変えたので
作るのが楽しいピアスでした。

10/30までの展示期間中、deux poissonsにてご購入いただけます。








晩年まで破天荒な生き方のチェットベイカー。
でも歌声は丸く、とても優しいです。



2011年10月25日火曜日

あまい記憶


ちょうど咲き終えてはしまいましたが、
キンモクセイの懐かしくも甘い香りはまだ記憶に新しいはず。

クラスの女子が楽しげにキンモクセイの花を
ガラスの小瓶につめていたのを思い出します。


写真はそのキンモクセイのピアス。

ぷっくりとしたオレンジの花弁にはK20ゴールドを。
薄緑色の茎はK18グリーンゴールドで作りました。

ポストとなる茎には緩いカーブがついているので
身につけてみて、横からのシルエットが
とてもキレイに見えるようできています。

耳もとから、小さくはなやぐゴールドのピアス。
ちょっとした外出も、きっといつもと違う気分に。



キンモクセイの甘い香りは、
この人の歌声。







2011年10月23日日曜日

うそばっかり


 何年かぶりに新作として作るリングには
貝がらをモチーフに選びました。

 左から、あかんぼの爪という意味の「BABY NAIL」
折り目のあるスカート「PLEATED SKIRT」

どちらもトップの貝が指に沿うよう、
動くようになっています。

実際に身につけてみますと、甘すぎず、
とてもきれいな印象のリングに仕上がりました。



ヨーロッパの古い言い伝えで、貝がらを身につけた女性には
 遠く東の海から幸運がおとずれる、、、

みたいな、物語を探したのですが、
特にありませんでした。

うそをつくのが上手な父ならば
さらっと言いのけてしまうのですが。

 小さい頃、その父と行った海へのドライブ。
カーステレオからよく流れていた曲。




2011年10月21日金曜日

La Mar




新作のディスプレイのイメージは砂浜からの遠景です。

誰もいない砂浜を、歩けば足下には貝殻や丸い石っころ。
また、ふと見上げれば、堤防にたたずむ海鳥や、
とおく水平線をゆく貨物船。

それらのモチーフを指輪やピアス、
小さなオブジェにしたのが今回の新作です。


写真の貨物船は、人差し指くらいの大きさのオブジェ。
窓辺に置けば、そこが水平線となり、
テーブルの上では太平洋のど真ん中。


会期は10月30日まで。恵比寿のgallery deux poissonsにて。
週末は在廊予定です。近くにお越しの際はお立ち寄りくださいませ。


凪いだ沖、ぷかぷか浮かんだ帆船で 
昼寝しながら、聞いていたい曲。 

十月の海辺



今月14日より30日まで、
「十月の海辺」
というタイトルで、新作の展示会をやっております。
場所は恵比寿の gallery deux poissons にて。

ご一緒させてもらうのは、瑞々しくもクールな
ジュエリーブランドSIRI SIRIさん。(写真左)

ひとけのない、静かな秋の海が今回のモチーフです。



今回の展示につけた「十月の海辺」というタイトルは、
20世紀ブラジル音楽の巨匠、
アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「三月の水」への
オマージュだったり。なかったり。

動画はジョビン本人が歌う、その三月の水。
世界一幸せで素敵なデュエット。
お相手は、みんな大好きエリス・レジーナ



2011年10月19日水曜日

Bach Goldberg Variations: Aria



急遽開設したホームページ。
その作業中、何度もループして聞いたのが
バッハのゴールドベルグ変奏曲でした。

ほこりっぽい音楽室で見た、
しかめっ面の肖像画からは
想像できないくらい、軽やかでとても繊細な曲。